◇かんべの寝釈迦
『二月十五日に涅槃に入られたお釈迦さまを偲び、家内安全・長寿
を祈るおまつり』
涅槃会は毎年3月に行われ、この日だけは京都東福寺(当山の大本山)の画僧
兆殿司(
吉山明兆)が画いたといわれる日本三幅の一つの大涅槃図がご開帳され、家内安全を願う参拝者が多く訪れる。
この16畳敷もある大涅槃図には、魔物扱いされ涅槃図の53種の動物の中に描くことがなかった
猫が掟を破って描かれており当時大変話題となったことから当山の涅槃会が有名になったらしい。
ご開帳は往時より、この地方ではこの頃荒れる天候を「釈迦荒れ」「かんべの釈迦の荒れじまい」などといわれ、ご開帳は3月の三日間のみで県内外から善男善女が参拝し、伊勢地方では最も賑う縁日の一つである。
この日、本堂では涅槃図絵解法話や参拝者の先祖供養、庫裡では寺宝展、当山風
精進料理出斎や文化財書院坐忘亭では
珠光流呈茶などが催される。境内の伊勢豊川稲荷では終日厄除け祈祷を受付け参道には名物植木市・骨董市をはじめ200軒余の露店が軒を並べ
神戸の街は雑踏をきわめる。